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失敗しない「マットレスの選び方」

「どんなベッドがいいのでしょう?」という質問をいただきます。ベッドといってもさまざまな種類がありますよね。

コイルのスプリングのマットレス、ウレタン系のマットレス、エアーマットレス、ウォーターマットレス。


様々な百花繚乱いろんなマットレスがありますが、なかなかどの種類を選んでいいのかその基準がわかりません。

私はポケットコイルのマットレスが良いというふうに患者様によく説明をしています。

コイルのマットレスというのはこの中にくるくると巻いている針金のコイルが入っているマットレスです。実はさらにこれにも様々な種類があります。


ボンネルコイルという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ボンネルコイルはコイルが横に巻いてあります。 

このようにポケットコイルというのは縦にコイルが組んであって、さらに1つずつが不織布という布に包まれています。

振動を縦に吸収すること、それと横のコイルに振動が響かないこと、縦にしっかりと体の重い部分を支えてくれることが特徴です。


ですので寝返りを打ってもしっかりと腰を支えて横に大きな振動がいかない、体がずれない、このようなポケットコイルのマットレスを私は勧めています。

これは私たちが作成した完全にオーダーメイドのMAKURAinBEDというマットレスですが、この中にもこのようにコイルの一つずつのユニットが入っています。


実は一人一人の体にこのコイルの硬さというのは本来違うべきはずなんですね。想像してみてください。

とても痩せている体の小さな女性と、体重が重くて身長が高くてガッチリした男性、同じベットのマットレスを使ってるっておかしいと思いませんか。

ですので私たちはこのコイルマットレスにおいても、30番、70番、100番のようにコイルの硬さを変えています。

実際に上向きで寝たときに最も重たい腰がグーンと沈み込むこの沈み方を変えています。

100番は最も硬いのでほとんど沈み込みません。30番はかなりグッと沈み込みます。70番は30番と100番の中間の硬さを維持しています。


一人一人の体格、体のパーツに合わせて適度な硬さのマットレスを選ぶ必要があるわけです。

ですので低反発ウレタン、寝てからじわーっと腰が沈んでいくような低反発マットレスはぜひ使わないで頂きたいと私は考えています。


次に、エアマットレスやウォーターマットレスはどうかということをお話したいと思います。

エアーマットレス、要は空気が入ったマットレス。これがなぜ良くないかというと空気っていうのは圧力がかかると収縮したり、また広がったりしますので寝返りという動作を人間が寝ている間にすると、要は体が弾んでしまうんです。

この弾みをコントロールすることができないと適切な睡眠姿勢は取れないんです。

世の中にはエアーマットレスの上に分厚いウレタン層が乗ったようなものもよく売っておりました。

現在は非常にこのエアーマットレスはもうほとんど見かけることができなくなっていますが、そういったものも表面上ウレタン層で支えているようなものなので本当のエアマットレスとは言えないと考えています。

現在でも時々見ることのあるこのウォーターベッド。これは決してすべて悪いわけではないです。ただし、私も持っていますが水の量のコントロールがとても難しいです。


自分の体に一番合っている水の量。すなわち水圧。これをどうコントロールするかというのがなかなかうまくできません。

それともう一点問題点はウォーターベッドの上では枕を使いにくいということです。

ウォーターベットの上では普通のマットレスの上で使っていた枕はとてもとても高くて使えません。

ですので、どうしてもウォーターベッドの上で枕を使うとすれば本当に薄いタオル程度で十分ということになってしまうんです。そのメカニズムを実験で確かめてみましょう。

どうぞ寝てください。

ウォーターベットに寝ると最も重たい腰がぐーっと水を押しのけて沈んでいきます。ですから、相対的に軽い頭が持ち上がってしまうのでこのように高い枕は必要なくなるわけです。


もし、コイルのマットレスと同じ高さの枕をしてしまうととても高すぎて喉苦しくないですか?

モデル:苦しいです。

喉がつまっているのがわかります。ウォーターベッドの上で枕をするのであれば本当にわずかな高さのタオル程度をすれば十分です。これだと楽ですか?

モデル:楽です。


はい、では左右に動いてみてください。動きやすいですか?

モデル:動きやすいです。

私がウォーターベッドを使ってもいいですよという風にお話するのは、このように寝返りを打ったときに寝返りがしやすいと感じる方です。 

逆に、寝返りが打ちにくいと感じたり、めまいやふらつきが起こる方、こういう方は三半規管といって耳の中の平衡感覚を保っている器官に問題があるかもしれないので、ウォーターベッドとは合わないと考えていただいた方が良いかと思います。


いずれにしても寝返りでベッドを選んでいただく、これはコイルのマットレスも低反発マットレスもウォーターベットもいずれも同じです。

スムーズに楽に寝返りが打てるかどうか、これでマットの種類硬さを選んでください。

今日はマットレスについて解説しました。



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